「…あのさ、祐希奈先輩が颯と俺が可愛くったってさ。俺、一番祐希奈先輩好きだよ」



「う、うん……」




甘すぎる言葉を聞いて、耳まで熱くなった。




まだキスした感触が残る。




「つか、先輩つけんの面倒だな」



「……」



「祐希奈、で良い?」




名前だけって言うのは、結構照れくさかった。




悠希君はにんまり笑う。




コクリと頷き、悠希君に手を振った。




あーあ、いなくなっちゃった。




寂しくなった保健室にいるのがつまんなくて、壁に寄りかかって寝ていた。