たくさんギャラリーがいすぎて、言葉を失った。




「あっ、すいてるよ、あそこ」




千夏は、ギャラリーが少ないところを見つけた。




あ、凄く見やすい。




ちょっと笑顔になって、座り込む。




「悠希君さー、カッコいいよね?」



「サッカーしてるとこ結構好きだな」



「祐希奈は羨ましいんだからー。悠希君の近くに行けて!」




千夏は笑いながらあたしを見た。




近くに、行けてるのかな?




ガンッ……




「凄いシュート…、フォームが綺麗!」




悠希君のシュートを見て、笑顔になった。




「祐希奈、サッカー好きだしね!あたしあんま分かんないよ」