そう言った悠希君は、急いでコートに走っていった。




ちょっとだけ、見ようかな。




そんな事を思い、上を向いて考えた。




「祐ー希奈ー!悠希君サッカー出てるよ!」



「千夏ー。じゃあ行く?」



「もちろん♪」




千夏に少し、救われた気がした。




あたしも実はめちゃくちゃ見たかったんだ…!




悠希君、サッカー大好きそうだし、颯も上手いって言ってたから。




千夏と笑って第三コートに向かった。




「ガンバレーッ、悠希君!」



「キャー凄いっ!点いれたぁ!」




忘れちゃ駄目だった。




悠希君、凄く人気者だったんだ…!