「おー、すっげ!」




ありがと、と素っ気なく返した。




「祐ー希奈ー!!」



「おはよ千夏…ちょ、痛いでしょーが」



「ごめんごめんっ」




もう気合い十分な千夏が、あたしに抱きついてきた。




体育会系の夏子にとって、球技大会は一大イベントらしい。




その千夏に続き、うちのクラスは結構盛り上がってた。




「サッカー期待してるよっ♪」



「プレッシャーかけないでよ、あたし弱いんだから……!」



「まぁまぁ!」




背中をポンッと叩かれ、腕を肩におかれた。




「んでー…、今日は1-4と5を見に行くから、着いてきてね?」




あぁ、嫌な予感しかしない。