そんな事を思っているといきなり、俺と目をあわせ、真正面にきちんと座り直す。




「東山の日高悠希君。颯とサッカー互角だった」




……それって、今の夢の日に言われた事。




「で、熱中症か何かで倒れたんだよね?あたしが、前にいたから良かったよ」




一目惚れの、原因だった時。




祐希奈は静かに話していく。




「あたしが言ったんだ…。さん付けじゃなくていいって。それで、悠希君はあたしを」




“祐希奈ちゃん”って呼んでいたんだ。




……あー、今頃思い出すなよ。嬉しくてしょうがねーじゃん。




俺は笑顔になりながら、祐希奈を強く抱きしめた。