祐希奈ちゃんは、笑った。




「可愛い」




そういって、俺の頭を撫でる。




小さい手で、てを洗ったからか少し濡れてて。




あー…、離れるのやだな。




「悠希君、可愛いよね。あたし、颯の次に好きだなぁ」



「え?」



「変な意味じゃないよ?あたし、ブラコンだからさ。そーいう感じの好き」




祐希奈ちゃんは俺の頭から手を離す。




「バイバイ!また会ったら話しかけてね?あたしも話したいから!」




控えめな笑顔でそういい、グラウンドの方に戻った。




また、会いてーな…。




この日を境に、東高に意地でもうかるよう、勉強に力をいれた。