「ねえ悠希君」



「ん?」




服を着ながら、悠希君に話しかける。




「あのさ、…愛してる、って言ったよね?」



「え、聞いてたん!?」



「ばっちり聞いたよー」




意地悪な笑顔を見せると、悠希君は耳を赤くする。




あたしは、そんな悠希君に近付く。




耳元に口を近付け、




「あたしも、愛してる」




と、小声で言った。




「悠希君との未来、ちょっと期待していい?」




笑ってそう言うと、とびきり甘い笑顔を見せてくれた。




「俺も期待していい?てか、する!」




そういって、悠希君はあたしを強く抱きしめてくれた。