あー、目が痛いな。




何分泣いたんだっつの。




しかも、年下の前出だよ。




情けない先輩ー、って言われちゃうよ。




「目、冷やす?」



「あ、平気。ありがと……」



「そ?使いたかったら使って」




テレビから聞こえてくる好きな子供向けアニメの主人公の声。




後ろであたしを抱きしめながらそれを見る、悠希君。




…意外と、安心する。




「あの、…泣いて、ごめん」



「ん?」



「なんか、感情だしすぎたわ…」



「あぁ、祐希奈?いーよ、別に」