遅刻なんて、まずいよね。




あたしはいいけど、悠希君は絶対だめでしょ!




どうしよう、これあたしのせいだ!




1人心の中でたくさん悩んで悩む。




それは、表情にも出てたらしく、




「祐希奈先輩?」




と、悠希君に不思議そうに名前を呼ばれた。




チラッと悠希君を見る。




可愛い後輩君こと悠希君を犠牲にしちゃったなんて。




激しく落ち込み、頭を抱え込んだ。




「……俺、サボっちゃおうかな?」



「え……?」




悠希君、何その言葉。




思わず拍子抜けた声がでた。




にっこり笑う悠希君は、一体何を考えてるのか。




ただ、見つめる事しか出来なかった。