彼氏は可愛い年下系

それは、一樹君のお母さんからだった。




嫌な予感しか、しない。




それでも冷静になり、話を聞くことにした。




『祐希奈ちゃん?…毎日、一樹と学校にいて、帰りも同じなの…?』



「はい」



『そっ、か……。あの、ね』




その先から、聞きたくはない。




耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいになる。




……けど、一樹君のお母さんの泣いた声を聞くと、あたしはどうにもできなかった。




もしかしたら、あたしが一樹君の隣にいられるのも限界かもしれない。




そう思いたくはない、けど、もしかしたら…。