彼氏は可愛い年下系

「一樹君、いる?」




インターホンの前でそう言う。




と、近所の人に見られ、なぜかコソコソとあたしを見ながら話していた。




気分が、悪い。 ていうか、怖い。




早く一樹君に出てきてほしいと思った。




「一樹君…!」




目の前には、まだ首にギプスをつけ、あたしに笑いかける一樹君が見えた。




部屋に連れていかれ、ねんのため、靴は隠しておく。




「大丈夫…?」




一樹君の隣に座りながら、あたしは首のギプスに手を伸ばす。




一樹君は、頷いてから可愛く笑った。