涙が溜まってきて、瞬きをすれば流れそうになった。




『嬉しい


マジで幸せ』




そんな言葉と、一樹君の優しすぎる笑顔を見て、あたしまで嬉しくなった。




手をのばされ、引き寄せられる。




そのままキスをし、安心させてもらえた。




そのまま、手を振り病室をでる。




「……祐希奈、ちゃん」



「一樹君の、お母さん……?」




前に見えたのは、立ち尽くしている一樹君のお母さん。




「ちょっと、いい…?」



「あ、はい……」




一体なんなんだか、想像できない。




ただ、いい事じゃない気はした。