「良かった
隣、いいすか?」



「うん、イスどうぞ」




少し笑ってイスを出す。




ちょこんと悠希君は座り、まだ笑っていた。




「……颯ってさ、モテるの?」



「めっちゃモテますよ! 俺なんか足に及ばないくらいですよ」



「颯は人気かぁ……はは、想像はつく」




颯について聞きたくて仕様がないあたしは、ついつい颯の事ばかり質問する。




それに笑顔で答えてくれる悠希君は、………神に近い、かも。




だからモテるのに、颯の足に及ばないって謙虚なのか建前なのか。




どちらにせよ、モテるよね。