女子の先輩に凄く見られて、そこにいるのも辛かった。




同級生には、あたたかい目で見てもらえてる。




昨日も喋ったからだろう、仲間意識も芽生えたし。




けど、…問題は一年生。




「ちょ、何あの先輩?」



「あたし等の悠希君独り占めかよ?」



「超ムカツクー」




止めて、やめてください!




陰口がほとんど聞こえて、精神的にキツいです。




もう嫌だ、保健室にでも逃げよう。




気が重くなり、思わずため息をつく。




「祐希奈先輩?」




きょとんとした顔で、悠希君は顔を覗き込んでくる。




やっぱり、颯の次にかっこいいな。




こんな時でもブラコンな自分に愛想を尽かす。