彼氏は可愛い年下系

こんな見ず知らずのヤツに言われても、この人は謙虚に受け止めてくれた。




だからか、10分しないうちに完璧なフォームになる。




満足して、笑った。




「ありがと!俺インコース打つの苦手だったし、きちんとしたフォーム覚えるわ!」



「あってるか分かんないけど」




そう言ってみると、何かを思い付いたような顔をした。




ふと、練習着の刺繍が見える。




イツキ……、か。




金色の刺繍でイツキと筆記体で縫ってあった。




「インコース、投げれる?」



「え?あ、うん。多分、いけるかも」



「マジで!? じゃ、投げて! アイツにキャッチャーやらせるからさ?」