「水飲み行こ」




暑いのが苦手なあたしは、すぐにバテた。




練習に着いていけるものの、休憩になったら倒れこんで。




だから、もっとたいりょくつけようと顧問の先生に言われ、バテやすい先輩と河川を走り回っていた。




「あっちー……。宮、元気だな?」



「いや、別に」



「ハハっ、そか」




ヒロ先輩は、あたしとよく話してくれる。




それが嬉しくてなついたのはあたし。




「野球部の一年も今日は河川かぁ」



「やだな、あたしのクラスの人いる」



「そんな事言うなって」



「はい」