「……平気?」



「え、なにが?」



「あー…。日高、とか」



「えーもう平気。友達だし」




本当なら、“友達”なんて割りきれない。




けど、それが現実だしな。




「あの、さ。今日ファミレス行こ。なんか奢るよ」



「え、いいの?沢村君珍しいー。あたしなんかしたっけ?」




沢村君があたしに奢ってくれるなんて、人生三度目くらいだ。




だから嬉しくて、笑ってしまう。




沢村君は笑って頷いた。




今日は、珍しいな沢村君。




それしか言える事ないよ。