彼氏は可愛い年下系

颯は、大きい声をだした。




なんでそんなに、ただ姉と友達についてムキになれるんだろう。




颯は、口を押さえ、ごめんと謝ってきた。




「颯、昔もそうだったね…。一樹君の事、考えて…。ましてや、あたしの事も」




昔から、颯はそうだ。




誰よりも優しくて、隣にいてくれて…。




だから、あたしブラコンになったんだ。




涙が溢れそうになるのを必死に我慢する。




「……俺も、昔からシスコンなのかも」




そう言い、あたしの涙を拭った。




それだけで、溜まっていたものが全部溢れ出す。