「元カレとさ、未練タラタラで昔別れたんだ」



「え…?」



「相手も、もしかしたらそうなんだ」



「………」




だから、昨日拒否しなかった。




今は好きじゃない、けど、昔は高校生になっても引きずっていた。




「……そっか。祐希奈も、色々とあったんだね」



「ヘヘッ」



「あたし、無神経で……」



「えー大丈夫!」




頑張って笑い、千夏の背中を押した。




「体育戻ろう」



「だね。よっしゃ、サッカー楽しんでくる!祐希奈に教わった戦術でね♪」



「ありがと!」