「……あーあ。もう二、三年経つ?」



「ん…。それくらいは経つ」



「長かったわー。今でもこれつけてんだよ、俺」



「…美嘉ちゃん、から聞いた」



「美嘉から?へー」




まるで、昔に戻ったようだった。




普通に会話して、普通に笑って。




ただ、これが途絶えたのはあたしのせい。




「……祐希奈?」




後ろから、いつも聞きなれている声がした。




嫌な、予感がする。




「ゆ、悠希君」




それもこれも、あたしのせい。