「お姉ちゃん、名前は?」



「あたし?宮祐希奈だよ。あなたは?」



「美嘉!」



「美嘉ちゃん、ね」




美嘉ちゃんは相当あたしになついてくれる。




それが嬉しくて仕方なかった。




颯が弟なのもいいけど、美嘉ちゃんが妹でも十分いい。




小さな手を繋いでいると、なんだか昔の颯を思い出す。




あー、颯も小さい頃は今より可愛さがあったな。




やっぱり、ブラコンはぬけない。




「お兄ちゃん、どんな人?」



「すごーくカッコいいの!美嘉、お兄ちゃん大好き!」



「……ブラコンな子に初めてあった…!」