「良かった…。今、はぐれちゃって…。あの、えっと…」



「………」




迷子って事だよね。




そんな子を見て、誰がほっとくと思ってんの…!




しかも可愛すぎる、弱々しい所可愛すぎる!




「お姉ちゃんと一緒に探さない?」



「えっ、いいの!」




うん、と頷くと、その子は嬉しそうに笑った。




あぁ、素直で可愛いな。




「ちょっと待ってて。伊藤君に言ってくるから」



「は、はい!」




そう言い、伊藤君に事情を話し、宣伝のためにも執事の格好のままで行った。