その中に、…一樹君はなかった。




親からと、メルマガと、沢村君から。




今日来た一樹君からのメールをもう一度開く。





【俺、もう大丈夫だから


祐希奈は気にしないでくんね?


昔の事】




気にするに、決まってんじゃん。




ただメールを無言で見つめ、返信ボタンを押す。




【夜遅くにごめん


気にするに決まってるじゃん


一樹君平気でも、あたしは立ち直れない】




いったん、この言葉を打った。




けど、なんとなく嫌になり、最後の一文を消す。