「マジで、いいんだ?」



「うん、本気でやって」




悠希君の言葉を聞き、覚悟を決める。




一瞬悠希君の顔が見えたけど、…意地悪く、笑っていた。




腕に吐息がかかる。




痛いのなんて大丈夫……!




「っ、…れ、痛くない」




噛まれたはずなのに、痛くない。




腕を見てみると、悠希君はまだ噛んでいた。




それを見て、少し恥ずかしくなる。




「ん、俺のマジな甘噛み」



「甘っ…え!? それで、いいの?」



「よくねーよ」




悠希君は、また怖い顔になる。