彼氏は可愛い年下系

八、九、……十。




「ここ、か」




悠希君家は、とにかく綺麗で、オシャレだった。




一応名前も見ておく。




英語で『Hidaka』って書いてあるから、悠希君家だ。




よし、と意気込み、ドアの前に立った。




あれ、車が一台もない。




仕事人間な親なのかな?




そんな事は、どうでもいい。




早く、インターホン鳴らさないと。




深呼吸をして、インターホンを鳴らした。




心臓をバクバクさせながら、待っている。




……あれ、留守かな?




一瞬、そうかなと疑った。