話の意図が掴めてないのか、颯はもう一度聞き直してきた。




「悠希君……、熱だして動けないんだよ」



『悠希が?今すぐ行く』



「ありがとう!」




颯はすぐに電話を切った。




「悠希君、もう少しで颯くるから」



「颯人?…そっか、なんかごめん…」



「話しちゃ駄目だよ。黙ってて?」



「…ひっでー」




悠希君は少しだけ笑みを見せた。




それくらいの力はあって良かった…。




安心すると、目の前でバテてる悠希君を見る。




熱に弱いんだなー、だから可愛いんだよ。




そんな事をおもっているうちに、颯が来た。