あたし、いつも悠希君に祐希奈ちゃんって呼ばれてたっけ?




ボーッとしていると、悠希君はまた強く抱きしめてきた。




「どしたの?」



「やっべー……。頭痛いし寒い……」



「寒い?…熱あるじゃん!悠希君大丈夫!?」



「へーきへーき…」




だから、ちょっと可愛すぎたんだ。




て、納得してる暇ない、早く保健室。




「歩ける?」



「……キツいかも」



「え、どうしよう……。あ、颯だ」




颯が思い浮かび、すぐに電話してみた。




『祐希?どしたん、珍しい』



「颯、あのさ…裏庭来てくんないかな、今すぐ」



『は?』