そう、この可愛い可愛い後輩君は、人気者に決まっている。




きっと生まれつきの物なんだ。




この可愛さは、全ての人を魅了する。




そんな可愛い後輩君に圧倒されているあたし。


……って、どんな理由で?




「祐希奈ー来たよ♪ 可愛い後輩君!」




友達がどこかあっちの方を指差す。




「あんなの、ただのガキでしょ。可愛い顔してるだけ」




周りとはうってかわって冷めた口調。




みんなから批判の声が聞こえた。




そう、冷めきっているのはあたし、




宮 祐希奈。 正真正銘、可愛い後輩君を批判している。