窓から見える桜の木
蕾はもう大きくなって
春の陽射しを
待っているだけ
なのにまだ私は
何も進めてはいなくて
君の後ろ姿を
追いかけてるだけ …
この桜が散る頃には
貴方はここから
巣立ってしまう
それまでにこの胸の中を
貴方の心に届けられるの?
貴方を初めて目にしたのは
去年の桜の季節のことで
あの時向けられた笑顔に
私は心を奪われた
それから毎日貴方を目にし
会えないと落ち着けなくて
「どうしたのかな」
って思ってた
だけどこれからこの場所に
貴方はいなくなる
思い出だけを心に抱いて
一人で生きるのなんて嫌
貴方ともっと仲良くなって
貴方をもっとよく知りたい
貴方と愛を交わしたい
だから
遠ざかる貴方の背中
追い付いて捧ごう
私の初めての恋を


