「嬉しい!

私も純一の事

大好きだよ。

でも、

私は純一より

長く生きれないし、

赤ちゃんも産めるかどうか

わかんないし、

育てる自信だってない…。

純一はまだ若いんだし、

結婚するなら

他の子を探した方がいいよ。

私には幸せになる資格

ないんだから…。

周りに迷惑ばっかりかけちゃう…。

私には

今までの純一との想い出が

何よりの

プレゼントだよ!

私はね、

今日別れ話をしようと思って

ここに来たの。

決意は固まってるから…。」

そう告げると、

今までの日記帳を見せた。

「これは

 私の想い出に、

 取っといても

 いい?」

純一は有喜を

抱きしめた。

「俺は

 一生お前を

 離さないから!

 俺は有喜じゃなきゃ、

 幸せになれないんだよ。

 俺が幸せに成りたいから

 お前と結婚したいんだ。

 有喜以外の人とは

 結婚しないし、

 する気もない。

 有喜が駄目なら、

 俺は待ち続ける。

 ただ、

 時間がないんだ!

 有喜との子供だって

 欲しいし、

今からいっぱい

いろんな想い出作って

2人の日記を沢山書いて、

有喜の記憶が

鮮明なうちに

いっぱいいろんな事して

あげたいんだよ…。」

純一の目には

涙が浮かんでいた。

有喜は

純一の言葉に

説得された。