放課後   幸side

梨呼と修の話を聞いていた。正確に言うと盗み聞きしていた。梨呼が、あんなこといってくれるなんて思ってもなかった。修が出て行くときに俺と目があった。そしたら修が『ちょと来い!』といってきたので、俺は修をついていった。そして今教室にいる。何にも話さない。すると修が、
『話どこまでどこまできいていた?』
『全部・・・。』
『なら、話がはやいなぁ?俺は梨呼が好きだ。振られた今も好き』
『そうなんですか』
『俺梨呼を、お前にあげるつもりはないから。今はあんたのことが好きかも知れない。でもこれからはわからないから・・・。』
『そんなこと俺もです。俺は梨呼を話すつもりないから』
『ふふっっ。』
『なんだ?』
『よかった。梨呼の気持ちは遊びなんかじゃねんだ!?』
『あたりまえだろ。』
『梨呼のことよろしく頼むな。あいつ、結構本心弱いから。』
『知っています』
というと、笑って修は教室を出て行った。後は、梨呼に全部話さないと・・・。