失格  幸side

恵利からすべて聞いた。梨呼は1人でいろいろかんがえていたんだな。俺は彼氏失格だ・・・・。教室に戻ったら、梨呼は寂しそうに外を見ていた。前の俺なら、声をかけていたのだろう。でも、今の俺は声1つかけてあげられない。
 放課後になった。今日は部活が皆ない。前なら2人で帰っていた。でも梨呼はもう教室にはいない。帰ろうとすると、恵利に止められた。
 『梨呼、今修に返事言いに言ったよ』
 『なんていうの?』
 『私も知らない。でも気になるなら、見に行ったら?』
 俺は走って屋上にいった。