『宮本聖也だな。』

振り替えると警官だった。

『そうですけど。何か用ですか?』

泉が心配そうな顔をしている。


警官は胸ポケットから紙をだし俺に向けて言った。


『田崎伸也殺害の容疑で逮捕する。』

え?逮捕?
田崎?誰だ?


『あの…田崎って誰ですか?』

警官は怪訝そうな顔でこう答えた。


『とぼけるな。隣町の暴走族の総隊長をしていた男だ。5ヶ月くらい前にうちんとこの暴走族と抗争があっただろ?お前も加わっていたはずだ。裏はとれてる。とにかく署まで御同行願おう。』

有無を言わせず俺はパトカーに乗せられた。