・・・その音にびっくりして、

クラスのみんなが私をみた。

恥ずかしい。どうしてこんなことになってしまうのだろう・・・

そう、思い、荷物を拾おうとしたら、

「大丈夫?」と、月見下君が言って、

荷物を拾い始めてくれた。私は心臓が爆発しそうに
なりながらも、震えた声で、

「あ、ありがとう・・・」といった。

荷物を拾い終わっても、私は、月見下君から

目が離せなかった。授業中も。

彼の1つ1つのしぐさが、わたしの

胸をときめかさせる。

そう、感じていたら、後ろの席の女子たちが、

「ねぇ、知ってる?月見下君って、すんごいモテんのに、
彼女1人も作ったことないらしいよ。」

まじか。あんなにかっこいいのに?

私が、彼氏になってといったら、瞬間的に、断られるで
あろう。

でも、そんなことを思ったって、私の心はとめられなかった。

もう、彼の魅力に引き込まれてしまったのだから・・・