次の日、私はいつもより早めにおきた。

そう。世間でいう、おしゃれを、するからだ。

私はコテで、髪をたてに、巻き、

少しメイクもした。制服も少し、着崩した。

やがて、菜々美が迎えに来て、

「うおっ。加奈今日、めっちゃかわいいじゃん!」

そう。その言葉を月見下君から聞きたいわけさ。・・・

「ありがとう。」一応褒められたからには、

礼をしなくてはならない・・・

学校につき、教室にはいると、月見下君の周りには、

女の子がいっぱいいた。月見下君はだいぶ迷惑そうな顔を
している。

「ねぇ、月見下君って、どこに住んでんの?」
「誕生日いつ?」「身長いくつ?」「何型?」

あんなに一気に質問されても、なにからこたえればいいのか

わからないであろう。多分彼もそうおもったはずだ。

だって、「・・・あのさ、大人数きらいなんだ。
離れてくんない?」

少し怒った口で、女子を突き放した。

・・・かっこいいな・・・私も話かけようかな・・・

と、おもったその時、バンっ!

荷物を全部ひっくり返してしまった。