遠い君

放課後、月見下君に言われた通り、
体育館の裏で待っていた。数分後・・・

「わるぃ。遅れた。」「ううん。全然平気。」


やばぃ。なんで、こんなに心臓の音がはっきり
聞こえるの・・・

「で・・・。俺が彼女を作らない理由は・・」

私はごくりと、つばを飲んだ。

「中学1年のころ。実は初めての彼女ができたんだ。」

え・・・そんな・・・知らなかった。

「それで、俺は彼女とうまくいってた。
そんで、初デートの約束をした。」

「うん。それで?」

「それで、俺は待ち合わせ場所で少し早く待っていた。
そしたら、たくさんのパトカーと救急車が横切った。」

「うん。」「それで、なんだろうと思った。
それで、近くの人に聞いたら・・・」

月見下君声が震えてる・・・「そしたら、
彼女が乗っていた、バスと、脱線した、電車が接触事故を
おこしたんだ。俺は急いで、現場に向かった。」

「うん。」「みたら、バスは電車につぶされ、
中にいた人は、全員亡くなった。」

「俺は、彼女との初デートをできずに終わった。」

・・・月見下くん、涙目になってる・・・