「理央さん、


次は、ないかんね…


次遅れたら、


や〜きにくぅっ!

焼〜肉!」



「わ〜かった!


わかった。


ほんと、ごめん、。


ちょっと

めかしこんじゃったんだも
ぉんっ!」



「え?!?!


どこがぁ?何を??

特に、


いつもと、全く変わりあり
ませんけど…」


あたしの

有無を言わずに


表現した



一文字の口元と
尖った黒目に



「ス、すぃませ…シタっー。

言いすぎた!


あっ、あ〜、うん②


いつもより素敵ッス!」


が、

あわてて返ってきた。



ソレにすまして、



ニコリ、頷くあたし。



これとない会話に、
落ちのない話しに、



テンションのままに大きく笑う。二身共。


楽しいね、善。






善には、彼女がいた。


喧嘩するたびに


『別れる』


と言う、彼女らしい。



今も

それの真っ只中らしい。


色白で、
あゆ似の


小柄で、
飛びっきりキュートなコ。


善は、

事在る毎に、


そのコに

メールや
デンワをして



彼女を

不安にさせる要素は

こっちから見ていると


感じさせない。




唯一、

あるとしたら、


その容姿。



本人の意志とは裏腹に


女の子が


放っておかないかも。



いつものように、


彼女?


今は別れ中だから、

元カノ?


まっ、


そのコとの事の相談や


仕事の事…


沈黙の時間がない、


あたしたちの車の中だった。



そんな中


こっち側の

ポッケがブルって


お気に入りの
やい子が流れた。