「ハハッ、


うまく伝えられないのに

うまく伝わってるし。。」

善が続ける。


「今は、

もう、考えるのさえ、嫌になってて、


毎日、逃避行。


そういう気持ち、見ないようにして、


普通に、バイトが楽しくてしょうがないし、



ずっと、逃げてたい。


考えて、コレだ!と出した答えが、


次の瞬間に、簡単に覆されるから…。」


「長く一緒にいる相手でしょ、

その歳で2年だっけ?


長いわ、マヂ。。

2人のことは、2人が一番良くわかってることだから、
誰も何もいえないし、

わからないと思う。

考えても、考えても、答えが見つからないんだよね。うん、わかる。

あるよね、そういう時。



だけど、そういう時はさ、焦らず、ゆっくり行けばいいよ!

おっきく深呼吸してさぁ!」


助手席の頭が、
さっきまで、
眉間にしわ、それに口を尖らせた状態だったのから

和らぎ、頷き始めた。