それから何時間たっただろうか、練習は何事もなく神崎君のおかげで台詞もすらすら覚えることができた。




「もう6時か。
今日の練習はここまでにするぞ。」




「ありがとうございました…。」




疲れた…
神崎君はいつもこんなに大変なことをしているの？





「お前やっぱり演技うまいよな。
モデルじゃなくて女優としてデビューしてもいいな。
あ～あとさ、お前俺のこと神崎とか九条とごっちゃんになってるけど学校では神崎、仕事上は九条と呼べ。
わかったか？」




そういえばごっちゃんになってた気がする…。





「これからは気をつけます。」




「あとこれから仕事で名前を聞かれたらお前は春瀬花音とこたえろよ？」





「えっ！
それって私の仕事上の名前？」




「そうだけど。
それが？」




「いやなんか嬉しくて…////」