一途愛

しかし しかし現実は甘くない…。

「姫…ちょっとやせないとね…。」

どれを着てもにあわない。

結局大きいサイズコーナーに足を
踏み入れる。


「ここなら サイズあるから…ほら
若い子の洋服もたくさんあるよ。」

今度はちゃんと着れるけど…
やっぱりにあわない。

「髪型がね・・・ダメなんだわ。」

ママもうっすら汗をかいている。
私はどんどん落ちこんで行く……。


それでもやっとのことで
全身コーディネートしてオーバーと
靴も買ってくれた。


もうこれしかないってくらい……
ことごとく全てにあわなかった。

これは大変なことだと…このままではいけないと
実感した。


やせていてもっとキレイだったら
なんぼでも安い服で可愛いの着て見たいのが
たくさんあったけど…

現実はそう簡単じゃない。

ひきこもってた体はどんどん肥えて
気にしなかった外見もひどいものだった。


一気に落ち込んだ。


ダメだ・・・・・私・・・・・。


こんなんなら 龍にすぐに嫌われちゃう……。


その日はショックで
夕飯も喉を通らなかった。