「シーー。」

男は私の浮ついた行動を制止した。

そして

「いた・・・・。いた・・・・。」


黒い小さな物体を抱き上げた。


あ いた……。
ちっこい~~~~。


「あ ちょっとあんた来て。」

「え?私?」

何をされるのか 体を固くした。


「もう一匹いる!!」


段ボールがおいてあってその中に
真っ白な子猫が

助けてって 私を見上げて

「ミー」って鳴いた。

私は思わずその白い猫を抱き上げて
洋服の胸の中に入れた。


男の人がビックリしてたから

「あなたのその猫もすぐに温めて。
死んじゃう…。子猫は寒さに弱いの。」

思わずそう叫んでいた。