一途愛

「ルナタ~~~聞いて聞いて~~。
キャ~~~ァ~~」

思いだすだけで体が火照った。

ルナタに今日あったこと…聞いてもらった。


「ニャン……。」

ルナタは抱き上げた私の頬に
体を撫ぜつけた。


「ルナタとルナのおかげだよ。
あんたたちが愛のキューピットだったの~~。
夢みたい~~。ルナタもちらっと見たでしょ?
龍は…龍ってね特別な子だけ呼んでいいんだって~~~
あ それで……カッコイイの~~めっちゃイケメンなの~~。」


多分 美里も狙ってる。

「だけど龍は私が好きなんだって~~。
あ~~ほんとどうしよう~~。こんなブスデブ…。
何で…何でだろう…。」

急に正気に戻って普段は見ない鏡の前


鏡に映る私…

可愛くない…みっともなくて ぶかっこうで…
おなかもでてるし……

龍は今の私が好きだって言った……。


頬にできたニキビ……

「こんな顔で龍の前にいたの…?」

どんどん情けなくなってきた。

「やだ…ニキビとか……。恥ずかしい……。」

手入れなんて一つもしてない。
とりあえず洗顔で洗ってそれだけだったし
髪の毛も毎日洗うけど 面倒だからリンスインシャンプーだったり


龍が自分のために
キレイになってくれたらうれしいって言ってた。

「ルナタ…私 龍のために変われるかな。」

鏡越しのルナタが 鼻にしわを寄せて
「ニャン!!」と鳴いた。