一途愛

「宗方くん かっこよすぎるんだもん。
私になんかぜんぜん……もったいないよ。
笑われるよ。こんな貧素な顔した女……。」

「じゃあさ…俺のためだけに…キレイになってよ。」

ドキンドキン……

「無理だよ。こんな顔でこんなデブ。」

「おまえが俺を好きになってくれたら…きっと
俺のためにキレイになりたいって思ってくれるだろ?
今のこのままのおまえを…何でか…好きなんだから……
だけど男として好きな女が
自分のためだけにキレイになってくれたら……
やっぱ嬉しいよな。」


宗方のためだけに…キレイになる……

想像する……。

「キレイに……なりたい……。」
思わず口ばしっていた。

「おまえが…俺を好きになれば…きっと…
魔法はかけられる。」

キレイになった自分を想像する。
そしたら宗方にふさわしい女の子が隣にいた。

「会ったばっかで…本当はもっと…時間をかけて
伝えたかったんだけど……。
俺の理性は…欲望に負けたって感じ。」

「私きっと夢の中にいるんだ。
こんなこと絶対にありえない。」

「マジ……重傷だな……。
んじゃ…確かめてみるか?」

「どうやって……。」やっと涙が晴れた視界で
宗方を見つめた。

「こうやって……。」


次の瞬間 宗方の唇が触れた。

う・・・・うっそぉぉ~~~~~

体中の力が一瞬にして奪われていく。
そのキスの甘さに…いつしか私は酔いしれていた。