一途愛

「りんごちゃんだ~~。」宗方の指が……
指が……私の頬をつっついた。


軽いショックに失神しそうになる。


「からかわないでください。」

「だってめっちゃ真っ赤だから…。
おまえ色白いから……わかりやすい。
ははは……。」

そう甘い言葉で女を泣かせてきたの?

「もう…。私は免疫がないんですから……。
こうして男の人…いや他人と話すなんて…今まで
なかったんです。だから…からかわないで…お願いだから。」

「からかってないよ。
可愛いなって思っただけだよ。」

「ほら!!また!!
こんな貧素な顔が可愛いなんて言うのは
からかってるだけでしょ!?」

「おまえの病気は…まずは自分を好きになることが
治療の一環だな~~。」

「どうせ 宗方くんもクラスの奴らと仲良くなったら
今日みたいに私に触れたこと後悔するから。
思いだしたくない過去になっちゃうんだから。」

「これは…被害妄想か?ますます重傷だな。」

宗方が笑った。

「笑うな~~~!!!」

「怒った……。」
宗方が呆気にとられた。


私…何してんだろ……。