一途愛

「わざわざ 学校でよかったのに。
あれ?これ・・・・・。」

カップケーキの紙袋。

「迷惑でなかったら 食べてくださいって?」

「はい。私がお礼できるのって
そのくらいなので……。」

「お礼って?」

おばあちゃんが ニヤニヤしてルナをダッコして

「龍ちゃんの彼女でちゅかね?」と言った。

「うっせーな。ばばぁ。行くぞ。」

「はい?」

宗方は私の腕をとって引っ張った。

「おかしなことされたら大声で呼んでね。
すぐに助けに行くからね。」


私は真っ赤になった。
冗談だってわかってたのに……

「あのな~~。」

エレベーターに乗り込んで三階へ……。


まだ宗方は私の腕をつかんでいる。

私の心臓はドキンドキン…って恥ずかしいくらい
高鳴ってるから


  シーーーーーー

何度も心でそう言った。