一途愛

すぐにぶつかればいい…

なのに今日は
「男子の今田先生が休みなので合同でやります。クラス対抗で
ドッチボールでいいね。
クラスごと背の順番に並んで 二列になって。」

男子と・・・・・

後で美里が 
「大関姫 ケガしないようにね。」と笑った。

バカ男子が
「何のための脂肪をたくわえてんだよ。
ちょっとやそっとの痛みはなんでもないだろうさ。」

ゾッとした。

女子にやられるだけでも痛いのに…
男子の

さっき宗方を狙ったボールの早さで
こられたら…恐怖になる。

私と同じように地味ーずな子たちが
気の毒そうに見ていた。
多分 全員が私を嫌ってるわけではないけど
それを阻止するだけの勇気がない。

反対だったら
私もそうだ・・・・・。

でも今日は当たったら痛いんだろうと覚悟した。


敵が私を見て笑ってる。
味方はなるべく私がそばに来ないように

「大関姫 こっち来ないでよ。」と言った。


仕方がないから私は 味方の輪から離れて
一人で当たりやすいところに立った。

足を踏ん張って
体を固くしたらいい・・・・。