「いらっしゃいませ~~。」

見るなりに派手な二人
美里は嬉しそうに ケラケラ笑いながら男にしがみついてる。

「今日も頑張らなくっちゃ。」

「昨日 台本何も読んでなかったぞ。大丈夫か?」

「だって嬉しくて…綾人がお泊まりしてくれて…
台本どころじゃないもん。」


お泊まり・・・・・。
あの男は・・・・姫と付き合ってて
お腹の子供の父親なんだろうよ・・・・・。

俺の怒りはあっという間に頂点に近づいてる。


「今日も泊まってね。綾人の好きなもの作るからね。」

「ん~~まだちょっと・・・連絡するよ。」

「いいじゃん。遅くなってもいいから。
待ってる 待つ身の女でいいの。」

待つ身の女?
こいつら・・・・姫に隠れて・・・・


「そうそう…姫にちゃんと話してよ。
うちらのこと。綾人がちゃんと言って。
けじめなんだからね。」

「わかってるよ。でもさ・・・・。」


「てめー・・・・・。」


俺はその男の腕をねじあげて コンビニから外に
連れ出した。


「ちょ・・・ちょっとちょっと・・・・。」

美里の声が震えてる。


「あれ?あんた・・・・。」

美里の言葉が終わる前に 俺の拳が
男の頬にヒットした。

「キャーーーー!!!」