仕事なんか手につかなくなった。


今の俺を支えてるのは仕事なはずなのに・・・・。

姫に何があったんだろう。
大丈夫なのか・・・・・。



とうとう子供が生まれる・・・・・。


子供の父親は ちゃんとそばにいてあげてるんだろうか。

手を握って頑張れって応援してやってるんだろうか。


そばにいるのはもう俺の役目じゃないから
そう思っても落ち着かなかった。


だけど・・・・・


もう俺が姫にしてあげられることはないから。



「宗方さん ちょっといいですか?」

「あ はい。今行きます。」

「ここなんですけど・・・・・。」

「あ ここは・・・・・・。」

仕事に集中するしかない。



もう・・・・姫は俺のものではないんだ。


あの時 姫が俺の背中を押してくれたように
俺は遠くから姫の幸せを・・・願おう・・・・。