一途愛

今日会ったことを全部　ルナタに話した。
ルナタは私の顔を真っ青な目で見ている。

あの黒猫ちゃんは　大豪邸に住んでて　真っ赤なリボンをつけてもらって
ルナって…まるで一緒につけたような名前で
あの人に愛されてるんだよ……。

あの人って……
ルナを思わずうらやましそうに言った自分…


ありえない……
ありえない……

きっと学校が始まって　宗方も友達ができれば
私のことバカにするようになって
今日のことを死ぬほど後悔する日が来る

そう思うだけで悲しかった。

私には最高の思い出の日
だけど宗方には　思い出すのもイヤな日にいつかなる。


「心がときめいて…でも傷つかないうちに…
もうやめよう。きっと嫌われるんだから…。
誰かを特別なんかって思うな。
優しくされなれないからすぐに優しくされれば好きになって
どんだけ泣いたんだよ…ルナタ…
私は…愛されない子なんだ。
だから…人を好きになったりしたら……。」

宗方が強烈すぎるほど心に飛び込んできて

だけどもうわかっている。


きっともう…嫌われていくだけなんだ…。


宗方が後悔しないように明日からは
もう絶対に話しをしない。


それが自分を守るため…
もうこれ以上傷つくのは悲しい。

宗方のことだけは　傷つきたくないから…。