目がさめると 真っ白な天井

「あ・・・・私いったい・・・・。」

横を向くと点滴


「気がついた?」
伊織さんの声がした。

「あ…伊織さん 私どうしたんだかあれから記憶なくて。」

「倒れちゃったのよ。」

「うそ・・・ほんとごめんなさい。何してるんだか。
迷惑かけてごめんなさい。たくしゃんは?」

「おばあちゃんと家に帰ってる。」

「ここは?」

「うちの夫の病院の・・・・・。」

「病院の?」

「産婦人科・・・・・。」

事情が全く飲み込めない。

「まったく なんていうママなのかしらね。」

「ママ?え?」

「妊娠してるんじゃない!!なんで黙ってたの!!!」

に・・・・妊娠????


「え~~~!?妊娠!?」

「切迫早産しかけてたのよ。何してるのよ!!」

伊織さんの怒鳴り声。

「龍の?龍なんでしょ!?」

「伊織さ……ん……
私……妊娠してるんですか……?」

「は?」

伊織さんは呆れた声を出した。